本屋にて

マーケティングのことについて調べていたら、こんな言葉と出会いました。

マーケティングとは、人の心を動かす価値を提供すること』

ふむふむなるほどね。
それでは、ちょうどさっき、まんまとマーケティング戦略にはまった私を例に説明してみましょう。


本日、本屋にて仕事で関わる雑誌の誌面チェックなどをしていた帰り、ふと書籍コーナーに目をやると、
大好きなさくらももこさんの新刊エッセイが目に入ったのでした。
題名は『おんぶにだっこ』。見慣れたさくらさんの絵と字を使った装丁。
むむー…気になる。でも急いでるしなぁ、なんて思いつつも気になって眺めていると、
帯に書かれた一言が目に飛び込んできたんですよ。

『またも、王道!!』

その瞬間、以前読んだことのあるさくらさんの面白エッセイの数々が頭を駆け巡ったのでした。
家でも電車でも喫茶店でも、ところかまわず笑わせようとしてくる、最強な彼女のエッセイ。
王道ってことは、それらの路線をまさに驀進した最笑なエッセイであるということ…
えーッ!読みたい!!そら読みたい!!!
足早に本棚の間に滑りこみ、さくらさんのコーナーの前に向かった私。
すると、新刊の横には、まだまだ読んだことのない準新刊たちが待っていました。


こんな感じで、帯のテキストひとつで心を動かすことが出来るわけです。
きっと、彼女の作品を好む人にとっては『王道』というワードが特に心のアンテナにピッと
くるだろうなぁと、この書籍の宣伝担当は思ったのではないでしょうか。
これも、彼女の作風を理解したうえで、テキストを考える人がいて、
さらに本屋さんで陳列を考える人がいる。
ものすごく日常的な、こんな出来事の中にも“マーケティング”は潜んでいるのですね。
これからは、もっと日々の暮らしの中でまんまとマーケティング戦略にはまりながら
勉強していこうと思う私でした。


もちろん、本、買いました!

おんぶにだっこ

おんぶにだっこ